おばあちゃん、その薬ほんとうに必要?
薬局薬剤師おせりです。
今日の患者さんとのやるせないやりとり。
ブログはポジティブでと思っているけど、気持ちを忘れないために。
めまいの薬が処方されていたおばあちゃん。
話を聞いていると
「めまいはもう落ち着いてる」
と言います。
先生からも
「もう薬は大丈夫なんじゃない?」
とも言われたそうなんですが、まだ心配だからと処方をお願いしたそうです。
もう少し話を聞いてみると、そのおばあちゃんは、
「先生との縁が切れるのも嫌だから」
と言うんです。
…あなたと医者との縁のために社会保険払ってるんじゃない。
9割は保険なんだよ。
そう思っておばあちゃんには、
「この薬は医療費でまかなわれてるんですよ」
とお話ししましたが、分かってくれませんでした。
医療費がやばいって、少子高齢化だって、少しぐらいは知ってるでしょ。
今、国の予算100兆円のうち3割の30兆が社会保障なんですよ。
未来じゃなくて過去に持ってかれてるんですよ。
しかも、2025年には4人に1人は高齢者になって、今より負担は増えるんです。
辛い時に受診するななんて言わないから、
症状がなくて医者ももう大丈夫だと言う薬ぐらいお願いだから断ってよ。
そう思いながらも、突っ込んでまでは話せない自分ももどかしく。
薬剤師含む医療従事者にも責任はあるんだよなと思っています。
…暗いね!次は楽しい話題を見つけてきます。
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