おせりパパのちょびちょび日記

日常で出会ったモノゴトについてちょびちょび書いていきます。服が好き

【子育て・本紹介】子供が転ばないように先回りすることは未来への投資機会を奪うこと

こんにちは。おせりです。

僕には1歳になる娘がいます。

日々成長を続け、立ち上がり、よちよちと歩き始め、最近では靴を履いて公園を小走りできるようになりました。

 

子供の成長はとても嬉しいですが、転んだりぶつけたりすることも多く、特に外は危険がいっぱいです。

転ばないように、怪我しないように、と常に守ってあげたくなりますが、子供が痛みを学ぶためには、過保護にならないように…と思いました。

 

そんなことを考えるきっかけを得た、池谷裕二さん著『パパは脳科学者』の1部を紹介します。

 

 

著者の池谷裕二さんは、脳の成長や老化の研究をする傍ら、中高校生に対して脳の仕組みや最新の研究についての講義内容を収録した『進化しすぎた脳』をはじめとする脳科学について興味が持て、理解できるような著書を多数出版されている方です。

そんな池谷裕二さんが娘さんの4歳までの成長を脳科学者の視点から綴られたのが、この『パパは脳科学者』になります。

子育ての臨場感とともに、子供の1つ1つの行動に対して脳の発達と機能が関係していることや、子育てのコツを脳科学の先行研究の紹介を交えて、読みやすく書いてくれています。

 

そんな著書のうち、子供が痛みから経験することについて書かれてました。

赤ちゃんはハイハイしたての頃には深堀してあるガラスの床でも平気で通過でき、転んだり落ちたりする経験を積むことで、ガラスの床を避けるようになるという実験があるそうです。対して卵から孵ったばかりのヒヨコはガラスの床に最初から近づかないそうです。

これは、高さに対して恐怖を感じる脳回路が、ヒヨコは先天的に持っているのに対し、ヒトは後天的に獲得するものだというのです。

この背景には、ヒトは落ちても親が助けてくれるため、冒険や判断して行動できるよう、脳が未熟に生まれてくることにあります。

著者は、ヒトの「初期能力の低さ」は、のちに「柔軟性の高さ」へ化けるいわば先行投資。そのリターンは絶大で、十分に元がとれます。と書いています。

 

子供が転ばないように、怪我をしないように、とすべてを先回りして常に守ることは、絶大なリターンを得るための先行投資の機会を奪ってしまうということになります。

もちろん、我が家ではハサミは絶対に手が届かない引き出しにしまう、家具の角は緩衝材で覆う、など大怪我につながらないよう細心の注意います。

ですが、クッションの上で飛び跳ねていたり、公園の滑り台を下から登ろうとしたり、怪我しそうだと思っても、子供の冒険には手を出さずに見守ろうと思います。

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