おせりパパのちょびちょび日記

日常で出会ったモノゴトについてちょびちょび書いていきます。服が好き

ポケモンGOにハマっている人ってまだまだいるよね?ヒトの「ドーパミン」から考えてみた

こんにちは。おせりです。

 

2016年に登場したポケモンGOですが、2019年の今でもスマホの画面をくるくるとポケモンGOをやっている人を見かけませんか?

スマホを見て立ち止まっている集団がいるな?と思ったらポケモンGOの集団だったり、うちの職場でも上司筆頭に今更ながらプチブームがきていたりします。

僕は通勤の時思い出したら開くぐらいのライトユーザーなのですが、スマホのゲームでこれだけ長期間アクティブなユーザーがいるゲームも珍しいんじゃないかと思います。

 

「いまだにポケモンGOにハマり続ける人たち」という記事も探したらありました。

www.fnn.jp

この記事では「収集癖の」ある人、「アウトドア」な人がハマり続けていると結論付けています。

でも、やっている人は「収集癖」や「アウトドア」な人でなくても、熱中する人が結構いると思うんですよね。普段全然外にでないのに、ポケモンGOだと雨でも外に出てジムを倒しに行っちゃうとか。

それで最近、脳に快感を与える「ドーパミン」について1冊の本を読んだときに、ポケモンGOにハマり続ける理由はこれかー!と思ったんです。

 

脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体 (幻冬舎新書)

脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体 (幻冬舎新書)

 

 

 

ポケモンGOに今もハマる人が多いのはドーパミンの出る仕組みが巧妙だから

ドーパミン」はヒトにとってご褒美みたいなもので、美味しいものを食べたとき、褒められたとき、達成感を得たときなど快感を与えてくれるんですね。

これは、ヒトが今よりもよい生活するためにあらかじめプログラムされた機能です。

 

でも現実では生活が良くならなくても、ドーパミンが得られればヒトは何かに依存するほど没頭することがあるのです。

ゲームは人工的に作られたドーパミン刺激装置と言えますが、ポケモンGOはその仕組みが他のゲームに比べてとっても上手くつくられていて、いろんな趣味趣向を持った人がハマれると思うのです。

 

1、 小さな達成感と大きな達成感

ヒトはドーパミンが得られれば、その快感を得るために行動を続けるのですが、ポケモンGOを起動すると何かしらのポケモンに出会うことになります。

例えばどこにでもいるポケモン、ポッポを捕まえると小さな達成感が得られます。

ポッポをたくさん捕まえるとポッポの飴をもらえて、飴が集まればピジョンピジョットに進化させられるようになっています。飴以外にもらえるアイテムほしのすなも、他ポケモンを育てるために必要なアイテムなので、集めたくなります。また、少しあるけば他の珍しいポケモンに出会えるかもしれません。

進化させたり、珍しいポケモンを捕まえたりすると経験値がはいり、自分のトレーナーレベルが上がります。

トレーナーレベルが上がればポケモンを強く育てることができるので、ポケモンを捕まえつづけます。

こうして小さな達成感を積み重ねることで、目標にたどり着き、最初よりも大きな達成感が得られます。達成感を感じるとヒトはドーパミンで快感を覚えますが、さらに大きな快感を求めて行動することになります。今実装されているポケモンだけで500匹以上いるので、このような快感をたくさん得ることができるのです。

ほとんどのゲームは、例えばドラクエでも弱い敵を倒してレベルを上げて、ボスを倒すような小さな達成感と大きな目標が設定されていて、同じようにドーパミンが得られるような仕組みになっていると思います。

その中でもポケモンGOが秀逸なのは、達成感を得るための行動、ポケモンを捕まえることがとても簡単で、捕まえたことが次の進化や、育成につながるようになっていること、またその行動が日常生活の移動という手段に組み込まれることにあると思います。

 

2、 ギャンブル性

ヒトはリスクがあるものを手に入れたときに、通常より多くの「ドーパミン」が得られるのだそうです。これが人間がギャンブルに依存しやすい理由にもなります。

ポケモンGOでは、たまごから生まれるポケモンや、覚えている技、同じポケモンでも個体値が高いポケモンはランダムで設定されています。

強いポケモンが、強い技を覚えていて、高い個体値を持っていたらそれだけドーパミンがでて強い快感が得られるようになっています。

多くのランダム要素、これもポケモンGOにハマる魅力の一つだと思います。

 

3、コミュニティ

ヒトは他の人から褒められたり、頼りにされるときにも「ドーパミン」から快感を得ることができます。これを社会的報酬といいます。

ポケモンGOは移動しながら行うゲームなので、必ず外に出てプレイすることになります。そうすると、ゲーム内だけでなく、現実でも仲間と行動しながら、ポケモンGOについて話すことになります。

珍しいポケモンを持っていたら「よく捕まえましたね!」や、強いポケモンを持っていたら「一緒に駅のジム落としましょうよ!」と言われるとドーパミンがでて、快感が得られるのです。

家だけでプレイするゲームと比べて、この現実とのリンクがとても大きいのではないかと思います。

 

ポケモンGOとドーパミンと上手く付き合えれば

ポケモンGOには決まった目標がないので、強いポケモンを育ててジムを攻略する人、珍しいポケモンをたくさん集める人、友達とのプレイが楽しい人、移動中の暇つぶしの人、いろんなプレイの仕方で「ドーパミン」で快感が得られるように思います。

しかも、新しいポケモンやシステムが次々に追加され、無料でそれを楽しむことができるように、快感を得られ続けられるような仕組みになっているのです。

 

ポケモンGOにハマりすぎて、事故を起こしそうになったり、家族との関係が悪化したなんて話を聞くことがありますが、移動時間は楽しくなりますし、現実を歩くことでプレイできるゲームはとっても良いと思います。

リズムよく歩くだけでも、ドーパミンを程よく制御し、精神的ストレスを解消する「セロトニン」が分泌されるなんて話もありますから。

 

oserisan.hatenablog.com

 

ポケモンGOに限らず、ハマりすぎて何かに依存してしまうというリスクは、ヒトが「ドーパミン」で快感を得られるという機能を持っているからにはあります。

ヒトの行動は自分が思っている以上に「ドーパミン」が決めている、こんなことを理解したうえで、いろんなことに取り組めれば、本来のドーパミンの機能の目的、生活を豊かにすることができると思っています。